第18回定期総会
10月16日、和田茂代表委員のあいさつで開会した第18回定期総会は、日本AALA秋庭理事長、山岸昭子日本共産党県議団長の連帯のあいさつ、日中友好協会埼玉県本部のメッセージのあと、一年間の活動の総括と方針の確認、新役員の選出を行いました。
会員の発言も多くの分野からあり、時間が足りない程でした。
方針では、国際連帯を強化する活動、憲法改悪を許さないたたかい、創立30周年を迎える埼玉AALAの運動の強化拡大、記念集会の開催などを決めました。特別決議として、憲法九条と教育基本法を守るために全力を尽くそうと呼びかけました。
総会終了後、浜林正夫氏(一橋大学名誉教授・埼玉AALA会員)により「新しい世界の秩序を目指して」と題して記念講演が行われました。
特別決議
憲法改悪反対のアピール
埼玉AALA連帯委員会の会員のみなさん。
今私たちが生きていく上でもっとも基本的なよりどころである、日本国憲法が重大な試練にさらされています。日本国憲法は第二次世界大戦によってひきおこされた、世界中で5千万を越える人々の犠牲をもたらした戦争の惨禍への反省から生まれました。このような悲劇を二度と繰り返さない、という反省から日本国民は世界に先駆けて、主権在民、恒久平和、基本的人権擁護など平和的で民主的な条項を基本に戦争放棄と戦力を持たないことを規定した九条を含む憲法を制定しました。
ところが小泉内閣の登場とともに、この憲法を改悪する策動が急速に展開されています。彼らは、自民党の憲法「改正」試案を来年の十一月までにまとめることを目標に動き出しました。これらに呼応するかのように民主党も「改悪」の試案作成を急いでいます。特に、憲法成立当時から絶えず改悪を要求していたアメリカは、大儀のないイラクへの侵略戦争などで世界的に孤立を深め、日本を世界中の侵略戦争に巻き込むために九条を廃棄して戦争の出来る国に作り替えることを執拗に求めています。さらにマスコミ等に於いても読売新聞を先頭に大規模なキャンペーンが行われ世論形成がたくまれています。
戦後日本は、この憲法の下にアジアに於いても平和外交を基本にその地位を築き、世界の国々と友好的な関係を維持し、平和国家としての一定の評価をおさめてきました。
しかし今、この教訓をかなぐり捨てて、アメリカの指揮の下に有志同盟として世界から孤立した戦争と侵略の道をたどろうとする危険なたくらみを絶対に許すわけにはいきません。
会員のみなさん
「九条の会」のアピールのように、勇気ある人々が改悪阻止のために行動をはじめています。今、私たちのもてる知恵と力を最大限に発揮して、このたくらみを打ち破りましょう。相手の攻撃は速度を速めています。当面教育基本法の改悪がねらわれています。憲法を守ろうという国民の多様な流れを幅広く結集するため、私たちの全力を尽くしてたたかうことを第十八回定期総会の決議として呼びかけるものです。
2004.10.16 埼玉AALA連帯委員会第18回定期総会
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